こんな疑問に、元マクドナルド社員がお答えします。
結論は、基本的にドライブスルーで買ったほうが絶対に早いです。
なぜか?
それは、マクドナルドのシステムがドライブスルーを優先にしているからです。
さっそく詳しく説明していきます。
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ドライブスルーがある店舗は、ドライブスルーを優先している
マクドナルドのルールには、列に並び始めてから商品を受け取るまで3分30秒という基準があります。
これはドライブスルーだろうが、店内だろうが変わりません。
暇なときも忙しいときもです。
これを達成するには、ドライブスルーを優先せざる負えません。
ドライブスルーでは、
- 注文を受ける場所(オーダーボード)
- 会計をする場所
- 商品を渡す場所
がそれぞれ異なり、車の移動時間も考慮するとそれだけタイムロスする可能性が高いからです。
もちろん、ドライブスルーがある店舗での客数の比率は、ドライブスルーが多くなってきます。
筆者が実際に働いていた店舗のドライブスルーと店内の比率は、7対3ほどでした。
それだけお客さんもドライブスルーのほうが便利だと思い、多く利用するので、必然的にドライブスルー優先が生まれます。
店内は最悪の場合捨てられている
あなたはマクドナルドで、祝日のランチの時間帯に買い物をしたことがありますか?
働いていた筆者が言うのもなんですが、本当にシッチャカメッチャカで、戦場になっています。
なぜあんな状況で営業しなければならないかというと、大きな理由は人手不足にあります。
マクドナルドでは、30分ごとに売上などのデータを確認できるシステムがあり、客数やハンバーガーの出数によって、必要人数が算出されます。
例えば、
- ハンバーガーの出数が30分で100個だから、必要人数は5人
- ドライブスルーの客数が40台だから、必要人数は6人
などです。
このデータからクルー(バイト)などのポジショニング(クルーの持ち場を決める)を行います。
厨房はハンバーガー類ができあがってこなければ商品を渡せないので、優先度が1番高いですし、その次はドライブスルー。
最後、店内のサービスを担当するカウンターエリアのポジショニングをしますが、ここまで至るころには、「人が足りない!カウンターエリアの人数を削ろう」という考えになります。
話しはマクドナルド全体が人手不足ということに戻ります。
先程紹介したデータを基に、けっきょく最大ピーク(混む時間帯)何人のクルーやマネージャーが必要になるかというと…
筆者が働いていた店舗では16人や17人というデータが多かったです。
そのデータに対して、実際に働いているのは9人や10人。
ひどいときには、7人なんて日もありました。
さすがに筆者が働いてた店舗は人がいなさすぎでしたが、全国どこのマクドナルドでも、現在は3人~5人は不足していると思います(最大ピークの時間に限り)
店内が捨てられる理由のまとめ
- 今日もクルーが少ない。人が足りない
- 厨房エリアとドライブスルーエリアは捨てられないから、カウンターエリアの人数を削ろう
- 結果、ドライブスルーエリアは6人で営業しているのに、カウンターエリアは2人で営業しなければならなくなる
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けっきょく本社からの評価に縛られている
近年、マクドナルドはドライブスルーのサービスタイム向上に力を入れています。
ドライブスルーがもっと捌ければお客さんが回転し、売上UPにつながるからです。
そのドライブスルーのサービスタイムを、最近は店舗の業績として判断材料にしています。
例えば、月間のTEタイム(列に並び始めてから商品を受け取るまで3分30秒)が基準より下回れば評価が下がったり、ワースト◯位までは抜き打ちの監査などが入ったりします。
当然、店舗の評価が悪ければ店長の評価も下がるので、以下の流れに。
- ドライブスルーのサービスタイムが悪い
- 店舗の評価が悪くなる
- 店舗の評価が悪ければ、責任者の店長の評価も悪くなる
- 店長は評価が下がればボーナス係数に直結するので、とにかくドライブスルーを優先させる
- 店長から指示を受けた他の社員やマネージャーは、クルーにもドライブスルー優先を促す
結果、ドライブスルーのサービスタイムが最優先になるということです。
筆者は、お客さん1人1人に「最高の店舗体験だった」と思わせるサービスをしなさいとよく言われていたものです。
しかし、本社側が「1にタイム、2にタイム」ばかり強調されては、けっきょくマクドナルドのサービスってタイムだけじゃんと思われてもしょうがない気がします。
あ、今となってはタイムでも誇れませんが(笑)
シフトマネージャー(時間帯責任者)の力量次第では店内も早い
今のマクドナルドのマネージャーは黒い制服を着ていますが、その中でも必ず時間帯責任者となるシフトマネージャーが存在します。
パッと見てわかりづらいですが、忙しくても一歩引いて店内を観察していたり、あっちもフォローしてこっちもフォローしてというような動きをしている人です。
そのシフトマネージャーが優秀であれば、ドライブスルーと店内のサービススピードの差は少なくなります。
もし優秀であれば、
- ドライブスルーと店内のお客さんの量を見て、どちらに比重を置くか判断できる
- 瞬間的にドライブスルーか店内のどちらかが落ち着いたのであれば、クルーのポジショニング(クルーの持ち場を決める)を一時的に変更して、混んでいるほうをフォローできる
- ポジショニング(クルーの持ち場を決める)の段階で、ドライブスルーエリアとカウンターエリアの人数差だけではなく、トータルでの生産性を考慮できる
など、柔軟な判断ができます。
よって、もしかしたらドライブスルーも店内も、同じぐらいの体感スピードで購入することができるかもしれません。
あなたがよく利用するマクドナルドで、「人は足りてるみたいだけど、やっぱり店内が遅く感じる」と思ったら、シフトマネージャーの力量を疑ってみてください。
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まとめ|マクドナルドではドライブスルーで買ったほうが早い理由
- 商品を渡すまでの基準タイムがあり、ドライブスルーがある店舗はドライブスルーを優先しているから
- ほとんどの店舗にて人手不足が深刻な問題になっており、店内の優先度が低いため
- 本社からの評価に縛られており、ドライブスルーを優先せざる負えない
- シフトマネージャー(時間帯責任者)の力量によっては、店内でも早く買えるかも?!
以上により、マクドナルドを利用するときには、ドライブスルーを利用することをおすすめします。
でも、店内で買ってすぐ食べることが1番おいしく食べれるコツなんですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

